酒は生きている。
酒は飲むものではなく味わうもの。酒は造るものではなく育てるもの。米の精白にはじまり、麹づくり、酵母づくり、仕込みと、どれ一つとっても手を抜くことを許さない。
それぞれの工程に長年の経験ともてる能力の限りをつくして、
手塩にかけて大事に大事に育てられる。
そうして、
馥郁たる香りと淡麗な喉越しの日本酒という名の「作品」が出来る上がります。丹精込めて磨かれた、匠の技に酔う、一刻の幸福。
まさに、酒は生きている。
創業天保10年(1839年)
私共の酒蔵は、長崎県産のお米と多良山系の伏流水を使用し、全てのお酒を低温醗酵システムのタンクで育てています。全国でも珍しい約20年熟成させた長期貯蔵古酒や、にごり酒もお薦めです。長崎県央の諫早の地で清酒・焼酎はもとより、酒造りに使用する米麹でつくった甘酒や、酒粕に漬けた奈良漬を製造販売しております。
酒造りに用いる米は、レイホウ、地元産山田錦など、長崎産の米が中心です。良い水が豊富に湧くことからこの地に移転し全量地下水を使用。道具の洗い物を含め、事務所で使用されている水全てが地下水。米が収穫される10月ごろからスタートし甑倒しが3月。現在は約1500石の酒を製造しており長崎県では最大クラスの酒蔵です。
製造される酒の9割が地元長崎で消費されます。
特に地元の飲食店との付き合いが多く、自社の位置づけを考えた時、地元の飲食店さんに喜んでもらうお酒を造るべきではないかと考え、地元の料理にあう食中酒を中心に製造しています。
長崎では醤油の味が甘かったり、料理の味付けが濃い目だったりするので、そういった料理とより合う酒。さらっとした柔らかい甘みがある酒を意識し製造しております。