銘菓各代「甘爐」は当米子市の名誉市民(元米子市長)で絵や書、俳句をたしなむ文化人であり名筆の誉れ高かった故野坂寛治先生の命名によるものです。
「甘爐」は「甘露」に通じ古来諸天の飲料で、味甘く香気があり不老不死の飲み物とされておりました。
原料は、上用粉、大和芋、小豆、白双糖等で特に餡は、地小豆の皮をはぎ極上の白双糖で練り上げた最上のもので、独特の淡白な風味は米子を代表する山陰の銘菓として皆様のご賞賛いただいております。
「甘爐」は昭和四十年大山植樹祭に行幸啓された昭和天皇、皇太后陛下からご料菓としてご賞味を賜っております。 どうぞお茶うけに、ご進物にこの上もにご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
「つるだや」伝統の技法を用いて、造りあげた「名代・甘爐」。製餡工程一つとっても、十勝産の小豆の皮を剥いでから製餡するという手の掛けようです。普通の餡よりいかに白く焼き上げるかが重要です。餡の焼き加減に、大変気をつけております。そして、皮が固くならないように神経を注ぎ、つくね芋の生地で包んで、いかに柔らかく蒸し上げるか・・・ここにこだわっております。仕上げに、気持ちを込めて甘爐一つ一つに焼印を入れ竹の皮で包みます。
八十余年の歴史を持つ老舗「つるだや」
「甘爐」は、その「つるだや」を代表する和菓子の一つです。
当店独自の「甘爐餡」をつくね芋を練り込んだ上用粉で包み蒸し挙げた上用饅頭です。そのほんのり甘い上品な風味は、つるだやの伝統を物語る一品です。ご進物またご自宅用にもぜひご利用ください。