<製麹>
醤油麹をつくることを製麹といいます。
蒸煮した大豆と炒り砕いた小麦に、種麹を加えて麹室(こうじむろ)へ盛り込みます。途中かき混ぜる手入れ作業を行いながら、温度25-32℃、湿度70%の状態で3日後には醤油麹が完成します。
<仕込み>
完成した醤油麹に食塩水を混入して、木樽や発酵タンクに仕込みます。福寿醤油では発酵に一年以上の時間を丁寧にかけ、熟成された諸味が生まれます。
<圧搾>
熟成された諸味を絞ります。
槽(ふね)と呼ばれる木枠で囲んだ大きな箱に1m四方の圧搾ろ布で諸味を包み、四隅を畳んでその上に小さめのハンカチと呼ばれる布を載せます。この繰り返しを何回も行い、ろ布を約300枚重ねていき、自然垂れが終わると加圧して搾ります。
<火入れ>
絞った生醤油を成分調整した後、加熱します。
火入れは殺菌のほかに、色・味・香りを整えたり酵素の働きを止めて品質を安定させるなどの目的があります。
蛇管(螺旋状の管)を使って84℃の温度で行います。
<ろ過>
火入れの後、常温に戻るまでに約3日を要し、その後オリと呼ばれる濁りが沈降するのを待ってろ過します。
<容器詰め>
ガラス瓶やポリ容器に詰められ、小売店や料理店に出荷されます。