茜庵創業とともに生まれた、代表銘菓です。
今から三十余年前。
柳そよぐ静かな通りに、茜庵が誕生いたしました。
徳島は、日本の美味しい食材の宝庫。
和菓子作りには欠かせない清らかな水と、たっぷりと太陽を浴びて育った、ふくよかな果実や野菜が自慢の地です。
そして、修行帰りの庵主に長男が誕生したのもちょうどこの時期です。すべすべと愛くるしい赤ちゃんのほっぺと、清らかな自然の中でふっくらと育った素材の数々。両者に触れる日々の中誕生したたのが、茜庵の代表銘菓 淡柚です。
■■菓子楊枝をすっと通した瞬間、広がる、緑の餡■■
まるで赤ちゃんのほっぺのように、すべすべと柔かなお菓子、淡柚。純白の生地に包まれるのは、小豆の皮をひとつひとつ丁寧に取り去って仕上げる薄墨の餡。天然のクチナシを使って丁寧に仕立てた美しい翡翠色の餡は、豊かな自然の色。柚子の皮で、優しく香りづけます。
隠し味の白味噌が、華やかで上品な味わいの中に、深みを加えて・・。
何よりも素材を重視する茜庵の原点が、ここにあります。
■■ふわふわ、すべすべ、清らかで柔らかな、羽二重餅■■
そうっと両手を添えて触れたくなる、柔らかな餅生地。
もちもちなのに、口に入れた瞬間、すっきりと溶けていきます。
伝統的な羽二重生地をベースに、熟練の職人がよりきめ細かく、ふわふわに仕上げました。三十余年間変わらぬ製法で、ひとつひとつ丁寧に仕上げております。