遠い昔、遥かヨーロッパから伝わった
〝かすてぃら〟その名は、江戸中期に書かれた「耶蘇天誅記」のなかにも登場し、どのようにして当時の日本にもたらされたのかが記されています。
その文献によると、1557年(弘治3)、
ポルトガル船でやってきた一人のバテレン(宣教師)が、
肥前唐津で珍しい貴重な品々や酒をふるまい、さらに角寺鉄異老
(かすてぃら)のほか、ホウル、カルメイル、アルヘイ、コンヘイなど
甘く珍しい菓子をつくって大勢の人々に与え、
布教に成功したと伝えています。
このようにポルトガル人宣教師により伝えられた
〝かすてぃら〟は日本の味覚と見事に調和し、独自のお菓子となりました。
しっとりとやさしい口あたり、上品でまろやかな風味。
時を越え、多くの人々に愛され続ける美味しさを、どうぞご賞味ください。