当店は延亨2年(1745年)加賀の両替商、能登屋仁左エ門が金沢より大阪へ出、堂島の対岸、江戸堀の地にて蔵元(米問屋)を営んだのが始まりです。
宝暦年間には米穀商の傍ら米麹づくりを始め、近隣の武家屋敷より味噌仕込みを委託されるようになりました。この味噌が大変美味しいと評判になり、文政2年(1820年)には、初代忠助が味噌醸造・販売を専業に手がけるようになりました。以来、米忠味噌と名づけて、だしいらずの“米屋の忠助”の店ということで『米忠(こめちゅう)』となりました。
私たちの味噌は上方料理とともに育てられ、江戸時代から赤だし味噌と称し、最高の材料を使って、丹精込め手間暇をかけ、吟味醸造いたしております。赤味噌は、夏の激しい、冬の静かな、春秋の穏やかな発酵を経て完成するとの考えより、1年半〜2年の期間をかけて熟成させております。
また、調味料としての味噌を再評価してもらうためにはどうしたらいいか常に考えると同時に、味噌スイーツの開発といった新しい分野にも挑戦しております。新世紀を担う“最高の赤味噌・白味噌”に加え、斬新な新製品ができましたら、ぜひ一度お試しください。