源平合戦の古戦場として知られる史跡・藤戸の渡し。源平盛衰記によると、源平両軍が大戦した寿永三年(1184年)、この辺りは一面海。
源氏の将・佐々木盛綱は、村人の案内で藤戸の浅瀬を馬で渡り、平家の虚を衝いて大勝。しかし作戦の秘匿上、この村人を斬り捨てた。
村人の霊を永さめる供養が藤戸寺で行われ、近くの民家からまんじゅうが供えられた。これが藤戸まんぢゅうの起源だと伝えられています。
その後、藤戸まんぢゅうは元禄時代頃まで藤戸寺の境内の茶店で売られ、多くの人びとに親しまれていたまんぢゅうでした。
江戸時代に入ると、まんぢゅう小屋で藤戸まんぢゅうを売るようになりその後の万延元年(1860年)に現在の地に藤戸饅頭本舗として店を構えました。