牛窓パンプキンが誕生したのは今から20年前。
地元岡山の素材を使ったお菓子ができないかと探したのが日本のエーゲ海と呼ばれるリゾート地牛窓で収穫されるかぼちゃでした。
天候に恵まれた地中海性気候の牛窓はオリーブの産地としても有名です。牛窓パンプキン発売から約20年。時代の流れとともに餡を作るのに適した品種の牛窓のかぼちゃが手にはいりにくくなりました。そのため「牛窓パンプキン」をやめて「しっとりパンプキン」を販売しておりました。
その間、やはり地元牛窓のかぼちゃを使ったお菓子をつくりたいと農家を訪ね、収穫量、味、種類などの条件のあうかぼちゃを作って頂ける契約農家を探しました。
そして今年、瀬戸内農業経営クラブ(青年農業後継者)の方々にかぼちゃを作って頂ける事になりました。
ホクホク感としっとり感をあわせもつ「えびす」とホクホクとして濃厚な甘みの「味平」。味平は、手間ひまかかる品種ですが山本シェフからの要望で特別に作っていただきました。
かぼちゃが美味しくなるまで1つ1つ状態を見極めて収穫し、風通しのよい日陰で10日間ほど乾燥させる「風乾」を行うことで、味や品質を安定させます。その後、甘くてホクホクになるように追熟させてちょうど良い頃合いのかぼちゃを仕入れます。
日本のエーゲ海と呼ばれる岡山牛窓で育ったかぼちゃ(ホクホクとして濃厚な甘みが特徴の“味平”とホクホク感としっとり感を合わせもつ“えびす”)をあんにしてかぼちゃの刻みを入れてパイで包んで焼き上げました。ホクホクとしたかぼちゃ餡とパイの食感をお楽しみ下さい。