吉野本葛 老舗「天極堂」から、上質な葛湯をお届けします。
極寒の時期にのみ精製する“国産”吉野本葛「古稀」と、和三盆糖だけで仕上げた、本葛湯です。
口の中でなめらかに溶ける葛と、上品な甘さの和三盆糖をぜひ、お試しください。
【くずきりに使用している「吉野本葛」へのこだわり】
1854年、天極堂は奈良県の旧葛村(御所市戸毛)で誕生しました。
もともと近隣の農家の方々が農閑期の仕事として山へ入り、葛の根を掘り、精製していました。天極堂はそうやって作られた葛粉を集荷仲買をさせていただきました。そして1870年、本社工場での葛粉の製造が始まりました。140年以上が経った今でも、当時の技術を守り、「吉野晒」の製法で葛粉を作り続けています。
天極堂での吉野本葛の製造はいたってシンプルです。
江戸後期から受け継がれる「吉野晒」の製法は、「お米をとぐ」ということと同じではないでしょうか。きれいな水で葛粉をとぎ、丁寧にアクをすくい取ります。一晩沈殿させて、翌日また同じ作業を繰り返す。手間と時間のかかる作業ですが、この工程が最も大切です。不純物やアクを取り除いた葛液は別の槽に流し一晩沈殿させた後、晒を使って給水させ、切り出します。
せっけんくらいの大きさにカットして並べるのは葛粉を均一に乾燥させるための工夫です。昔は風通しの良い室内に置き、3ヶ月以上かけて乾燥させていました。今ではほとんどの商品を乾燥室で乾燥させます。熱風乾燥でもドラム乾燥でもなく、天極堂が使っているのは扇風機。吉野の寒風で乾かしていた、当時の製法にできるだけ近い環境を再現しています。
製造の工夫をしながらも、品質を守り続けることで吉野本葛という伝統ある食材を、本当に良いものを次世代へつないでいく。それは天極堂の使命だと思っています。