創業は一七〇三年。
一子相伝で伝わった技法はやがて、薬味を昇華させた。
原了郭の創業は元禄十六(一七〇三)年。
初代の原儀左衛門道喜は、赤穂義士四十七士の一人である原惣右衛門元辰の一子で、剃髪して「了郭」と称し、祇園社門前に店を開きました。
了郭は漢方の名医・山脇先生の処方による御香煎を製造、家業としました。以来、歴代当主が一子相伝でその秘法を受け継いでおります。
手間を惜しまず「五感をいかした製造」一筋に。
原了郭の香煎は、古くより公卿、宮家、茶人、文人墨客などの風流人に愛されてきました。
また、明治から大正期にかけては「宮内省御用品」の栄誉を賜りました。その後、黒七味を生み出し、現在では香煎6種と薬味3種の「祇園名物」をお届けしています。