豆の皮をむいて練り上げるまろやかなあずき餡。
手仕事で100層に折るパイは豊かなバターの香り。手間ひまかけた秀逸な、和洋のあじわいが競演します。熊本城の壮麗な石垣の名を菓銘としました。
ーー銘は、熊本城の堅牢な石垣ーー
日本三名城の一つ、熊本城は、築城名人加藤清正公が、7年の歳月をかけてつくりあげ、難攻不落といわれた壮麗な城です。立ち並ぶ石垣は「武者返し」とよばれ、上にいくほど垂直になる美しい曲線を描き、敵を寄せつけません。
ーーまろやかな味わいの、皮むきあずき餡ーー
小豆の皮をむいて練り上げる、まろやかな皮むきあずき餡は、ほんのりと紫色を帯び、なめらかな口どけ。甘さ控えめに仕上げています。
ーーバターが香る、100層のパイーー
こんがりと香ばしく焼き上がったパイ生地は、フレッシュバターを折り込んで伸ばす手作業を繰り返し、100層になったものを1ミリ(焼成前)の薄さに仕上げたもの。さっくりとした軽い歯ざわりを生み出す、最高の層数が「100」でした。
ーーバターと小豆餡、まろやかな競演ーー
バターたっぷりのパイで、まろやかな皮むきあずき餡を包んで焼き上げます。武者がえしを焼くオーブンの温度は、その日の天候によって慎重に調整します。焼き上がった武者がえしが出てきた瞬間、工場のフロアは甘い香りでいっぱいになります。
1989年 第21回全国菓子大博覧会 名誉無監査賞
2002年 第24回全国菓子大博覧会、世界洋菓子連盟会長賞
2008年 第25回全国菓子大博覧会 名誉総裁賞