石丸製麺の創業は、1904年(明治37年)創業者 石丸好太郎が開いた乾麺製造業に始まります。程なく製粉業を開業し、自ら原料である小麦粉の質向上に力を注ぐことで、高品質の製麺が可能となり、これが当社の経営の安定と成長を支える基盤となりました。以来、「原料の質の高さこそうどん作りの根本である」を原理原則として、乾麺製造設備への積極的な投資や技術の向上に努めて参りました。2002年(平成14年)には、第3工場が竣工し、半生麺工場としては国内最大級の供給能力と、手打に負けない最高級の味を実現できるものとなりました。
近年、地元香川が誇る「さぬきの夢」を始めとするさまざまな国産小麦に挑戦して参りましたのは、その原料の品質の高さを国内外に証明したい、という思いから始まったものです。国産小麦は外国産に比べ製麺が難しいと言われていましたが、2011年(平成23年)に私たちの独自技術による革新的な製造ラインを増設したことでその課題を克服しました。また、その後進展した国内産小麦の多品種化に対応するとともに生産能力向上のため、2015年(平成27年)4月には最新鋭の包装ラインを配備した新第2工場を完成させ、多種多様なニーズに対応できるものにしました。これら技術の蓄積によって、新しいジャンルの製品も生まれ、異業種とのビジネスの融合もスタートしています。このような新しいチャレンジを続けることで、私たちのビジネスを海外にも拡大してゆきたいと考えています。
当工場では、「讃岐うどんミュージアム」を設け、多数のユーザーや国内外の観光客の皆様に見学していただいています。わが郷土の誇りである うどん文化を全国・世界に発信していくとともに、社員とお客様の交流を通して社員の確かな製品作りへのモチベーションがさらに高まってゆくものと確信しております。これからも、多様なお客様のニーズにお応えできるよう、全社を挙げて努力してまいる所存でございます。どうか今後とも、より一層のご支援・ご愛顧を賜りますようお願い申しあげます。