ふくやは昭和23年10月に、食料品の店として博多中洲に誕生しました。
現在、すっかり博多の名産品となっている明太子ですが、明太子が誕生したのは、その翌年の昭和24年1月10日。
ふくや創業者、川原俊夫が明太子を日本で初めてつくり出し、店頭に並べました。
明太子を開発するヒントになったのは
俊夫が生まれ育った釜山で食べていた、ミョンランジョという、いわゆるタラコのキムチ漬です。もう一度食べたい!と思った俊夫は、原料を仕入れ、自分でつくり、店先で販売するようになりました。
しかし、売り出した当初、
誰も見たことのない珍しい真っ赤な食べ物に博多の人は見向きもせず、ほとんど売れませんでした。
俊夫は「おいしいものは必ず売れる」という信念のもと、地域の会合や寄り合いなどには必ず明太子を持参し、皆に食べてもらって、味の改良を重ね、その美味しさは広く口コミで伝わっていきました。
明太子が売れるようになるまで、実に10年もの歳月が経っていました。
そして今では、たくさんの明太子メーカーが生まれ、博多を代表する名産品にまで成長しました。
ふくやの明太子は、
今でも発売当初の味を守りつつ、時代の変化に対応しながら新鮮な明太子をお届けしています。