静岡市を流れる安倍川、その上流流域「本山」(ほんやま)で栽培されているお茶を「本山茶」と言います。
静岡茶の発祥の地であり、700年前、宋から茶の種子を持ち帰った「聖一国師」がこの地に茶の種を蒔いたと伝えられています。
白形の指定茶園(自社農園)は、安倍川の支流「藁科川」の上流地域を更に山間(やまあい)に上った、静岡県黒俣にあります。その先の峠を越えると、同じく茶産地として知られる「川根」へと続く、正に静岡茶のふるさと、と言える処に指定茶園はあります。写真でご紹介しております通り、大変素晴らしい景色の山間の地域です。静岡市街地からですと、山道に慣れた方で車で40分位、ゆっくり走ると1時間弱かかります。海抜600メートル。秋から冬にかけての天気のいい日ですと駿河湾が見えることもあります。
気温の寒暖の差が激しい山間に育つ茶の木は、木そのものが環境の変化に強く、茶葉にたっぷり旨みを蓄えます。葉肉も厚く、しっかりとした形状の茶葉に仕上がり、味、香りに力があります。指定茶園は伝統の静岡茶の基準として存在、「悪い品を売るくらいなら、商をやめよ」初代傳四郎の定めた家訓を守り続けています。指定茶園で栽培される茶葉は、当店の商品の一部、高級煎茶や季節限定茶として販売されます。