第22回全国菓子大博覧会・内閣総理大臣賞受賞
曲水の宴に想いをはせた上品で優雅な和菓子。
梅餡と白みそ餡、それぞれを柔らかい羽二重餅でそっと包みました。製造から包装まで、全ての工程が手作業です。津山の名園・衆楽園からその名を取ったくらや3大銘菓のひとつです。
餡を搗いて、薄く広げて四角に切る。手亡餡に梅ジャムと白味噌をそれぞれあわせ餅にのせて三つ折りにたたむ。この一連の工程全てが手作業。職人達が一つ一つ、丁寧に心をこめて作ります。
衆楽雅藻(しゅうらくがそう)は、とろけそうなほどやわらかい羽二重餅で餡を包んだ餅菓子です。餡は梅餡と白味噌餡の2種類があり、どちらもやさしい味わいで、見た目も上品です。年配の方・大切な方へのご贈答用としてもご愛顧いただいております。
【衆楽雅藻の由来】
城下町・岡山県津山市にある衆楽園。園内には池に注ぎ込むようにいくつかの清流が流れています。当時はその清流の淵で歌を詠んで、その歌を舟で下流へと流し、その歌を手にした人がまた歌を詠んでという、歌を詠みつなぐ遊び、曲水の宴というものが行われておりました。この様子を木版画にして今に伝えるのが衆楽雅藻で、くらやではその優雅さを和菓子として表現しました。
【衆楽園(しゅうらくえん)について】
衆楽園は津山藩二代目藩主・森長継が京都御所を作った職人を呼び寄せて築造させた回遊式庭園です。そして防備上、津山城内に他藩の使者を入れずにここで応対したので「ご対面所」と呼ばれていました。また、藩主の隠居所の庭園としても使われ、明治3年に「衆楽園」と命名され、平成14年6月には国の名勝に指定されました。
園内には俳人・山口誓子の 絲桜 水にも地にも 枝を垂れと園内の池の畔に立つ垂れ桜を詠んだ句碑があります。現在でも野鳥や花など四季折々の美しさを見せる衆楽園は市民や観光客に親しまれています。
●全国菓子大博覧会において内閣総理大臣賞を受賞しました。