「奇跡のりんご」の木村氏指導のもと、農薬、肥料を使用せず自然栽培されたお米で醸した、自然の恵みのお酒です。
特に本酒は、岡山の誇る酒米「雄町米」の自然栽培米を栽培委託し、55%まで磨いたこのお米を利用し醸した、芳醇な香りと、雄町のふくよかな旨みがのった純米吟醸酒です。
<受賞実績>
インターナショナル・サケ・チャレンジ2014 純米吟醸部門 銀賞
ーー「木村式奇跡のお酒」ーー
晴れの国とも呼ばれる自然環境に恵まれた岡山の地にて、「奇跡のりんご」で知られる木村秋則氏の自然栽培方法 に共感したメンバーが集い、木村氏らの指導のもと、農薬・除草剤・化学/有機肥料を使用しない自然栽培米を生育・収穫。この自然の恵みのお米で醸したお酒が「木村式奇跡のお酒」です。
平成22酒造年度から純米吟醸酒を、また23年度からは純米大吟醸酒と玄米酒を、25年度は雄町米を使用した純米吟醸酒をラインナップに加え、造りを行っております。 共通の特長として、口当たりなめらかですっきりとしたふくらみのある味わいで、あと口に残らずさらっとスイスイ頂けるお酒に仕上がっています。
ーー「奇跡のりんご」木村秋則氏の自然栽培法ーー
絶対不可能とまで言われた肥料・農薬を使わないりんご栽培に成功し、NHK「プロフェッショナル -仕事の流儀-」や映画「奇跡のりんご」でも脚光を浴びた青森のりんご農家・木村秋則氏。食の安心・安全への関心が高まる今、農薬・肥料・除草剤を使うことなく、植物本来が持つ自然の力を発揮できるよう、人が環境を整え農作物を栽培すると言う木村氏の自然栽培法への関心が高まっています。
ーー岡山発、木村式自然栽培の普及の取組みーー
2010年、 この木村氏の自然栽培法に共感した岡山のメンバー達が、「岡山県木村式自然栽培実行委員会」を設立しました(2010年8月にNPO法人に移行)。同実行委員会は、全国的にも珍しい生産者・流通業者・加工業者らが一体となって、木村式自然栽培による農産物の生産・普及活動を行っている組織です。
岡山/倉敷の蔵元・菊池酒造社長 菊池東も、この木村式自然栽培法に賛同し同実行委員会設立に参画。さらに木村式自然栽培米を用いたお酒づくりに挑戦しました。
ーー岡山はお米の自然栽培の好適地ーー
岡山は瀬戸内海式の温暖な気候と、3本の一級河川からなる豊かな水系、そして風水害の少なさと言う恵まれた自然環境にあること、また岡山の特産米「朝日」や「雄町」 は人工交配されていない原品種であることから、岡山はお米の自然栽培にとても 適している地ではないかと考えられています。
ーー力強く実った自然栽培米を収穫ーー
2010年より木村秋則氏や木村興農社の技術指導を継続的に受けながら、各賛同農家にて栽培された木村式自然栽培米の収穫が毎年行われてきています。肥料・農薬・除草剤を使わない本栽培方法は、定期的に田んぼを巡回し田んぼから見られるサインを見過ごさない鋭い観察力が必要であり、さらにはジャンボタニシやスズメによる被害もあり、時には我慢を、時には適切な処置を行わないと収穫量が激減してしまう、大変難しい栽培方法です。初年2010年度は、10アールあたり4.8俵と目標の6俵を下回りましたが、合計19トンもの力強く育った自然栽培米を収穫する事ができました。その後も賛同農家や作付面積・収穫総量は順調に拡大していっています。ここで主に収穫されている「朝日米」のごはんは、スッキリとした旨さと、身がよくつまったような食感の、スイスイ箸がすすむとても美味しいごはんです。「木村式奇跡のお酒」も、この味わいをお酒でも楽しめるように、「朝日米」や岡山の誇る酒造好適米「雄町」で醸されています。
ーー社長杜氏の酒造りの匠の技と情熱でもって醸しますーー
「奇跡のお酒」醸造元・菊池酒造は、幅のあるなめらかな旨さと、キレの良いやや辛口な味わいの地酒として親しまれている清酒「燦然」(さんぜん)の醸造元でもあり、その品質は数々の賞にて高く評価されております。
この酒造りを担う杜氏は、"伝統を育み、未来に伝えるこだわりの美酒づくり"をモットーとする社長・菊池東が自ら務めています。安心・安全な木村式自然栽培法に深く感銘を受け、さらにこの自然栽培米を用いたお酒が一体どんな美酒に仕上がるのか、非常に楽しみにしつつチャレンジ精神をもって酒造りに挑戦致しました。