城下町に残る伝統銘菓。
松乃露は昭和33年に全国菓子大品評会において金賞牌を賜りました。
餅粉に砂糖や水餡を加えて練り上げた求肥(ぎゅうひ)にすり下ろした柚子の皮を加え、最高級の和三盆をまぶした松乃露(まつのつゆ)。松の常緑に映える朝露のような色鮮やかな餅菓子です。昭和天皇にお買い上げの栄も賜りました津山銘菓を御賞味ください。
少しずつ容器に入れて密封し、日持ちがするように脱酸素剤シートを入れています。
できたてのおいしさをそのままお手元までお届けでき、小分けにできる新しい形は開けるたびにおいしさが広がります。1パック50gと少量なので一人ずつ配れて手土産にも最適です。
【松乃露ものがたり】
今から400年以上も昔、江戸時代のはじめごろ。どこからともなくやってきて津山に住みついた菓子職人が「唐の珍菓」をつくりました。その菓子はとても美味しく、噂はたちまち城下に広まり津山城内、そして藩主・森忠政公の耳にも入ることとなり早速にその菓子職人を呼び寄せて噂の珍菓を作らせました。
森忠政公はその珍菓をおおいに気に入り、愛用の銘菓としました。この銘菓はお城の松の常緑に映える朝露のよう・・ということから「松乃露」と名付けられ、「茶の湯にはきっとこの菓子を用意するように」と家臣に言いつけ、城内の茶会に必ず出されるまでになりました。しかしその後、菓子職人は津山の町を去ってしまい、銘菓「松乃露」だけが残されたのです。
この物語は大正15年に、くらや三代目・江見盛政が松乃露を売り出すときにつけた栞に書かれたもので、森忠政公愛用の銘菓が本当にこの松乃露だったわけではありませんが言い伝えられていたその菓子を再現して作ったものとしています。
京都で和菓子職人の修行を積んだくらや三代目が、言い伝えの菓子職人のように津山に戻り、
田舎菓子の域を出なかったくらやに新風を巻き起こしたのです。
●全国菓子大品評会・金賞牌
●全国菓子大博覧会・中小企業庁官賞