霧島酒造は、地元である南九州の自然の恵みを素材に
宮崎県都城市で本格焼酎をつくり続けています。
霧島酒造の本格焼酎を支える地元の素材
【豊かな滋味と風味を持つ最高のさつまいも。】
霧島酒造の商品哲学は“最高の素材をもって、
最高の味わいが生まれる”。
本格焼酎「白霧島」をはじめ、霧島酒造でつくる、
いも焼酎の原料となる甘藷(かんしょ=さつまいも)は、
南九州の肥沃な土壌を活かして栽培する
「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種を使用しています。
「黄金千貫」には、でんぷん質が豊富に含まれており、
いも焼酎に用いる最適な品種の一つ。 素材が持つ味の力を
損なうことのないよう、可能な限り新鮮なものを
厳選し、使用しています。
また、豊かな滋味と風味を持つ最高のさつまいもづくりは、
「生きた土地づくりにこだわること」から始められており、
契約農家や公共の研究機関と協力しながら、
完熟たい肥を用いた有機栽培などに取り組み、
その研究に絶え間ない努力を続けています。
【宮崎県都城市にしかない貴重な天然水。】
焼酎づくりに何といっても欠かせないもの。
それは「水」です。霧島酒造でつくる全銘柄の品質を支える
「水」には、「霧島裂罅水(きりしまれっかすい)」
が使われています。「霧島裂罅水」とは、昭和30年に
秋田油田のボーリングによって掘り当てた、
都城盆地の地下岩盤の割れ目から噴き出す、清冽な天然水。
霧島山脈に降った雨が、シラス層や火山灰土壌などを
浸透する永い年月の過程で自然にろ過作用を受け、
地下深くに蓄えられた名水です。その性質は、
適度のミネラル分と炭酸ガスを含み、
酵母菌の発酵に最適な条件を備えており、
飲み口はピュアでまろやか。
その喉ごしは、まさに霧島酒造の本格焼酎の
おいしさの源泉となっています。
【研究を続け、独自に築きあげた霧島酒造の麹。】
麹は、つくり置きせず、その日に必要な分だけつくる。
昔から焼酎づくりは、一麹(いちこうじ=製麹)、
二元(にもと=一次仕込み)、三造り(さんつくり=二次仕込み)
が重要といわれ、その中でも、「製麹(せいきく)」は
一番に挙げられるほど、酒質を左右します。
「製麹」では、蒸した米や麦の表面に種麹の胞子を
つけて麹菌を培養し、焼酎づくりに欠かせない酵素
(※1)やクエン酸を生育します。霧島酒造は独自の麹研究の末、
酵素やクエン酸を有効に生育する「製麹」の方法を築きあげました。
また、時代に合わせ、安定した生産量を確保するため
円盤式の機械を導入して麹づくりをしていますが、
製法自体は創業当時と変わりません。
※1 麹からつくられる酵素は、約30種類。
代表的なものに、でんぷんを分解してブドウ糖に変える
「アミラーゼ」や、たんぱく質を分解してアミノ酸に
変える「プロテアーゼ」があります。