払川の香りをお届けして100有余年。
高島園は平成元年よりお茶に化学合成農薬をかけるのをやめました。
以前の常識ではその難しさから取り組みがたいテーマとされてきました。黒砂糖や米酢をかけたり、山から馬酔木の枝を取ってきて葉っぱを大きな鍋で煮込んでエキスを取り出し、それをお茶にかけたり…。いろいろやってみましたが悪戦苦闘の連続でした。
試行錯誤の中、無農薬栽培に取り組んで3年目。1番茶の芽にすみついたアブラムシを食べるてんとう虫に目を奪われ、それを見て気づいたのです。
「人間が虫を殺そうとするのが間違っているのではないだろうか?」
「虫たちとどうつきあうか、生態系を利用すれば上手く出来るかもしれない」と…。ちょうどこの頃「木酢液」と出会い、にんにくとの組み合わせを思いつき、ついに高島園の「お茶の無農薬栽培」が確立したのです。
それからおよそ20年、化学合成農薬をかけない今の茶畑にはいろんな虫がすんでいますが、これまで害虫の被害でお茶が摘めないようなことは一度もありません。ぜひ一度、高島園でお茶本来の香りと、自然が育んだ生命の味をお楽しみください。