香住鶴発祥の地・香住区森にある亀居山大乗寺の襖絵は、江戸時代後期の画聖・円山応擧とその一門により製作されたもので、165点すべてが国の重要文化財に指定され、別名「応擧寺」と呼ばれています。香住鶴は、当時遠く京を離れた応擧と門下生達の心をなぐさめた酒であると言われています。
創業は享保10年、H26年10月で289年目を迎えます。昭和20年12月、近隣の酒造家三者と合併。規模の大きかった福本酒造場・福本精三が代表取締役に就任。戦後復興以降、「灘ブランド」志向の強まりにより販売面にて苦しい時もありましたが、品質重視の経営方針を継続・強化することにより昭和50年代から販売数量が増加。但馬の地酒としての地位も確固たるものになりました。その後、更なる成長をめざし、平成15年10月現在地の香住区小原に全面移転し、高付加価値商品開発と企業力強化。
現在、地元但馬地区(3市2町、人口約18万人)にて総出荷量の68%を販売。又、米国・英国・韓国その他の国へも輸出しています。
社是は「但馬の誇りたれ」、経営方針は「一、品質第一 一、地域第一 一、真心第一」である。他社とは一味違う酒を目指して、「山廃仕込」にこだわり普通酒にも採用。
平成11酒造年度よりさらに「生酛造り」も復活。さらに平成23酒造年度より全ての仕込みで「山廃」又は「生酛」を採用。これは、現時点において、全国的にも稀な取り組み。
今後共、地域の皆様を中心に販売し、益々強固な地盤を固めると共に、香美町を始め但馬地区のPRと発展の為、貢献していきたいと願っています。