創業は江戸時代・宝暦年間-
幻の酒米・亀の尾を自社栽培し、名水・有田湧水を用いて少量生産している蔵。
亀の尾で仕込む蔵は東北地方を中心に全国で40社あまりと数少なく、広島県ではここ山岡酒造のみが醸造。
瑞冠を造る山岡酒造は、広島県北部、三次(みよし)市に位置する標高約350mの田園と山々に囲まれた自然豊かな甲奴町にあります。寒暖の差の大きい地の利を生かし、農家と共に幻の酒米『亀の尾』を約20年前から少量の籾から復活、県内では唯一「亀の尾米」での醸造をしています。
以降、「雄町」「新千本」「山田錦」など契約栽培し、全量自社にて自家精米し醸造しています。
蔵の傍にある自社田では社長自ら「合鴨農法」で育てる減農薬の「亀の尾」を栽培。
仕込みに使う水は蔵から車で約10分離れた山の湧き水「有田の名水」と言われる中軟水を醸造に使用しています。
造りでは、平成25酒造年度より普通酒1種を残し全量純米酒にて、純粋に広島の地のお米のポテンシャルを最大限に表現できるよう醸造。
広島では古くから「山廃造り」「生もと造り」など醸造するのに時間と、手間暇のかかる仕込み、そして純米酒~最高ランクの純米大吟醸まで「袋しぼりしずく採り」も行っております。
地酒「瑞冠」の特徴は、香り穏やかでいて口の中で膨らむ優しい旨み。蔵の平均日本酒度は+7の辛口ですがそれを感じさせない味わい豊かなお酒です。
当蔵は香り高い酵母は一切使用せず、自社酵母をメインに使っております。
一杯、二杯、盃を進めるごとに、食事を進めるごとに合わせての相乗効果、究極の食中酒を目指します。
<直近受賞歴>
平成21年10月 第一回「全国燗酒コンテスト」にて第一位大賞受賞。
平成25年10月「広島国税局清酒鑑評会・味を主たる特徴とする部門」にて優等賞代表受賞。
平成26年11月純米酒コンテスト「純米大吟醸の部」山廃純米大吟醸 山田錦が大賞受賞。