千二百年前に作られた世界に誇る上代文学、万葉集には若狭の風土を背景として詠んだ歌がございます。
かにかくに 人はいふとも若狭路の
後瀬の山の後も会わむ君 坂上大嬢
後瀬山 のちも会はむと思えこそ
死ぬべきものを今日まで生けれ 大伴家持
とうたわれている妙く後瀬山は別に白椿山とも呼ばれる椿の名所で、この山麗に住み、後に八百姫明神と斉き祀られた八百比丘尼が、白玉椿姫の異名で呼ばれたことも周く人の知る所でございます。
この「金箔薯蕷饅頭 八百姫椿」は、若狭万葉の歌にちなみお作りしたものでございます。どうぞ、万葉の時代から伝えられている若狭の美しい自然風土、その万世の未来に心を馳せながら、万葉の雅の世界、伝承の妙味を、こころゆくまでご賞味、お楽しみください。
<小浜市制四十周年八百比尼サミット記念菓>
若狭の浪漫へのいざない八百姫なごりの白玉椿の清楚な美しさをイメージして作られた和菓子です。 小ぶりで真っ白なまあるい饅頭に金箔がちょこんと置いてある可愛らしく上品な上用饅頭です。中は白と小豆のこしあんで二重になっており、思うより甘さ控えめで薄めの皮と二重あんがとてもしっとりベストマッチです。多くの和菓子店では販売されることの多い上用饅頭ですが、一度是非食べ比べてみて下さい。
ご挨拶などにはもちろん、お祝い事には紅白でもご用意出来ますのでお気軽にご相談下さいませ。