地元で栽培された最上の大豆、小麦と塩だけでじっくりと醗酵熟成させた再仕込み醤油。アミノ酸を多く含んだ、驚くほど濃厚で深みのある味わいに仕上がりました。
「再仕込み醤油 梶田泰嗣」とは。
極み一、<伝統を引き継ぐ>
再仕込み醤油とは、出来上がった醤油諸味を搾った生揚げ醤油に醤油麹を再び仕込み、醗酵・熟成させたものです。二段仕込みとも呼ばれ、より旨味と香りの濃厚な醤油が出来、その贅沢な製法から、醤油の中でも最高級品とされています。梶田商店の再仕込み醤油の歴史は、江戸時代、山口県の柳井地方を発祥としています。柳井港と交易のあった長浜港から竜馬を英雄へと導いた「坂本竜馬脱藩の道」でも知られる肱川の道中をさかのぼり、今の大洲市喜多郡に伝来したのです。梶田商店では、創業当時より「巳登勢」(みとせ)という再仕込み醤油を造っており、現在でも刺身に欠かせない醤油として地元はもとより、全国の愛好家に親しまれております。
極み二、<最上級の材料と惜しまぬ手間ひま>
生まれ育った大地の恵みに感謝と誇りを持ち、原料となる大豆・小麦は全て大洲産です。梶田商店のために、契約農家が特別に栽培した大豆・フクユタカ、小麦・ミナミノカオリの中でも最上のものを使用しています。「巽」の天然醸造丸大豆醤油の仕込み数を増やしながら、明治より伝わる蔵の杉桶で、一次仕込みに二年間、二次仕込みに二年間の時間をかけ、伝統の技を受け継ぎ、余計なものは一切加えず、麹と蔵付き酵母の働きで4年という長い歳月をかけてゆっくりと醗酵熟成させました。
極み三、<極上の仕上がり>
より良い麹を製麹することに最大の力を注いでいます。創業当時からの膨大な仕込み記録と知識、経験と伝統の技で醸した「再仕込み醤油 梶田泰嗣」は天然のアミノ酸が多く含まれ、一般の再仕込み醤油JAS特級規格が全窒素分1.65%(容重) 以上に対し、「再仕込み醤油 梶田泰嗣」は全窒素が2.50%(容重)以上と、驚くほど濃厚で深い味わいを伝えながら、綺麗に澄み切った余韻が拡がる極上の醤油に仕上げました。最後の一滴(しずく)まで御愛用いただき、食の美味しさ・素晴らしさ・楽しさ・自然の恵みを感じてください。
極み四、<旨さを引き立てる>
「再仕込み醤油 梶田泰嗣」の美味しさが顕著に表れるのは、旨味の強い素材を使った料理や熱を加える料理です。焼いた餅に合わせると、香ばしい醤油の香りや深い味わいが淡白な餅の味わいをより際立たせて最高だとよくお褒め頂きます。特に相性が良いのは、旨味や脂の乗りが強い肉や魚で、素材の旨味をさらに引き上げてくれます。熱が加わることで香ばしく芳醇な香りになり食欲をそそるのです。主役である素材を引き立てる名脇役として、様々な食の用途の中で美味しさと共に代えの効かない一味と素材の旨さを引き立てる力を兼ね備えております。
極み五、<限りなく贅沢に>
「再仕込み醤油 梶田泰嗣」は原料も時間も通常の醤油に比べて二倍以上、随分と手のかかる限りなく贅沢な醤油となっております。年間の出荷量は、10石(1800ℓ)の限定品とさせていただきます。日常品でありながら、数量を限定することに大変申し訳なく感じますが、限られた量しか生産できないことを御理解いただければ幸いです。