一つ目は
当店の理念に共感して頂いており、30年来のお付き合いのある地元西条市の越智さん(提携農家)から直接一頭単位で仕入れております。
越智さんと社長も互いに若かった頃から、共に学び合いながら信頼を築いてきました。取引価格は、現在のような格付け制度による相場価格はなく互いで取り決めをする相対価格でありました。ともすれば利害関係の相反する農家さんとの信頼関係を築くには同じ立場、知識で話せるようにならなければならないと社長は考え、2人で畜産王国宮崎県の奥地まで何度も子牛(素牛)を買い付けに行き、社長自ら買い付けた子牛を越智さんに預けて育ててもらったこともあります。おかげで今では、血統(競馬のサラブレットと同様)やエサの配合など飼育農家さんと同じ目線で意見を交わすことが出来、お互いが【食卓に笑顔と感動をお届けするお肉を提供する】という目的を共有し、日々学び合っています。
二つ目は
大洲市にある県内唯一の市場に社長自らが買い付けに行きます。現在流通している伊予牛「絹の味」には黒毛和牛、ホルスタインとその交配種である交雑種(F1)の3種類があります。
当店ではまず、愛媛県産伊予黒毛和牛で、かつ格付け等級がA-4-6以上の牛を選びます。
次にロース面積の大きさ、霜ふり具合、脂の質・量や付き方、霜降りのモモ抜け具合、肉色など当店の基準に合致するものを選別していきます。競馬のサラブレッドが、血統によってよく走る馬があるのと同じで、より美味しい牛肉が生まれる血統の組み合わせがあります。(一般的に血統が7割といわれています。)
当社が仕入れる伊予牛は、畜産王国宮崎県産の子牛を愛媛県の農家さんが育てたものが多いです。宮崎県の同じ子牛市場で買われた子牛が、松坂で育てた松坂牛になったりしています。つまり、当社の仕入れる伊予牛は、松坂牛にもなりうる子牛(素牛)を育てた牛が多いのです。
また、生産者によって牛の育て方は違います。良い牛を作る飼育農家さんは、安定して美味しい牛を育ててくれます。以前に当店にて購買実績のあった美味しい牛を育ててくれた飼育農家さんからなるべく仕入れるようにしています。